etheroid

不可視移動体を知覚化する装置

etheroidは空間内に、見えない「何か」を存在させるための媒介とする装置です。それぞれのetheroidは、自分の運動を周囲のetheroidの中の1体に伝播させます。以降、この動作を繰り返します。etheroid全体の動きから、眼には見えない、移動する「何か」が立ち現れます。etheroidには、それぞれのetheroidに命令を下す神が存在せず、それぞれが自律的に動作します。etheroidの追加や削除は容易です。etheroidを他のetheroidの近くに設置すれば追加され、削除は取り除くだけです(あるいは故障) 。 etheroidのシステムを構築するためには、一定距離内のetheroidのみアクセス可能な状態が必要となります。これを実現するために、一定範囲に見えない光を照らす赤外線LEDと、XBeeという汎用通信モジュールを併用することにしました。具体的には、まず、カレントのetheroidがXBeeを使ってすべてのetheroidに情報を送信すると共に、赤外線LEDを発光します。次に、赤外線を受光できたetheroidがカレントのetheroidに自身の情報を伝えることで、カレントのetheroidは周囲のetheroidの情報リストを構築します。この情報リストは一時的な記憶領域に相当します。システムはリストから無作為にどれか1つを選択し、選ばれたetheroidに情報を送ることで、次にカレントとなるetheroidを指定します。リストは絶えず更新されるので、etheroidを増加・削減しても動作は続行されます。

 

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